野外でのレコーディングについて

2021年11月、京都は沢の池にて野外レコーディングを行いました。 雅楽は行事や式典等において屋外で演奏されことがありますが、 雅楽の大きな魅力の一つといえる自然との親和性に着目し、今回はあえてスタジオ録音ではなく、 屋外でのレコーディングを選択しました。 沢の池は、今回エンジニアを担当してくれた東岳志くんが教えてくれた場所ですが、 池の水面に反響した音が天上に溶けてゆくように響き、 奥手の山からは山彦も跳ね返る非常に面白い音響空間でした。 録音は全て一発録り。 通常であれば個々の楽器を個別に録音し音量の調整や音響効果を施していく ミックスという作業がありますが、今回はできるだけ現場の気配を残したいという意図から、 録音の段階で各楽器の音量や響きを考慮しつつ奏者とマイクの距離を取っていきました。 演奏が始まるとともに合いの手を打つように風が巻き起こったり、 日中から夕刻への日の移り変わりなど、多様な要素が演奏に影響し、 その日しか起こりえない一期一会の音楽が吹き込まれました。 ​ 当日のレコーディングの様子を360°撮影したものが下にある映像です。 ​ ​ぜひ、ごらんください。